last up:23/08/24
   
       

脱稿とイベント、そして次の原稿へ

2023/8/24

 2023年8月6日のバンケツオンリー天地卍象第三部、そして20日の幽幻ロマンチカプチオンリー此の恋灯よ幽遠なれ、おつかれさまでした。

 

 7月~8月は本当に狂ったスケジュールで動いていたような気がします。

 天地卍象に新刊(6名のゲスト様を招いて完全に退路を断った)と無配(結局1万字超えて16Pになったし完成したのは当日の朝)とアクキー(これもギリギリスケジュールで入稿した)を持っていき、その後本来なら予定になかった新刊を作って恋幽に持っていくなどしました。そうです、20日の新刊は6日のイベント後から作りはじめました。6日の後に1週間ほど帰省していたので、厳密に言うと製作期間は3日です。馬鹿のスケジュールすぎる。

 新刊2冊とも最終的に徹夜明け入稿になったのですが、そちらも朝まで作業通話に付き合ってくれた神仏菩薩の生まれ変わりな相互さんが手を握って入稿を見守ってくれるなどしていただきました。本当にありがとうございます。もう2度とこんなことするな(自戒)

 

 当日はたくさんの方にスペースまで来ていただけて、本当に嬉しかったです!

 6日も20日も「今この空間にはバンケツ/幽ロマを好きな人しかいないんだ」という実感を得られたのが何より一番嬉しかったかもしれません。

 最近連絡とれていなかった人に「この日こんなイベントがあるんですけど~」と一方的にメッセージを送ったところ当日会いに来てくださったり、手書きのお手紙やイラスト付きのメッセージカードをいただけたり、インターネット上だけでは絶対味わえない人との関わりにちょっと泣きそうになりました。オフラインイベントって良いものだな~……(大の字)

 先に述べた通りかなりギリギリなスケジュールで動いており、ご挨拶にいけなかったり準備不足だったりで反省点は多々あるのですが、この嬉しさでもうしばらく生きながらえていられそうだな~と噛み締めています。

 

 へろへろになりながらどうにか発行した新刊2冊(と無配冊子)ですが、今回はそれぞれかなりニッチなこだわりを詰めた本になったと思います。ブログだしある程度好き勝手書いてもいいよね……ということで、以下はわたしだけがたのしい装丁と内容とこだわりポイントのメモです。

 

8/6新刊|渺茫びょうぼうたる波の彼方へ|文庫サイズ|136P

 

カバー:マシュマロ110kg(クリアPP)

表紙:OKミューズラフィーネC118kg 灰青

本文用紙:書籍用紙ホワイト69kg

遊び紙:クラシコトレーシング52kg 星くずし

 

 天地卍象第三部で発行した、英傑×独神の小説短編集です。

 小説同人誌は文庫サイズが最強だと信じて疑わない人間なので今回も例に漏れず文庫サイズです!カバー付き!

 文庫サイズの本を作る時はどうしても薄くて柔らかい本文用紙にこだわる必要が出てくるため、今回もコミックモールさんに泣きつきました。5日前入稿で通常〆切なの、本当に命がたすかる。いつもありがとうございます。次回もよろしくお願いします。

 中身の組版もいい感じになったのではないでしょうか! 若干上余白が広すぎたかな? ブックカバーをかければ電車の中でも読める本を目指しているので、今後もこの調子で改良を重ねていきたいと思います。

 1つやっちまったな~となったのが遊び紙でしょうか。トレペ遊び紙は以前別の印刷所さんに頼んだ本で使ったことがあるのですが、その時のトレペはかなり柔らかく、今回の本のようなかたさを想定していませんでした……。ページめくるときにくしゃっと音が鳴ってしまうの地味にストレス。星くずしは文庫ではなく大きめサイズの本で使ったほうがいいかもしれません。

 でも本の雰囲気には合っている気がするのでヨシ!

 

 今回のテーマは「主人公ズ(タケミカヅチ+タケミナカタ)・八傑・六傑たちそれぞれと独神(アタカ)の話」です。

 当たり前のように創作独神であるアタカと英傑たちの話を書き、寄稿いただいた残りの英傑の話が無配作品になります。

 いつも以上にアタカ個人の人間性を詳しく書いたつもりです。人を選ぶ内容になったことは間違いないと思うのですが、そのぶんわたしが好きなものも具体的に詰め込めたような気がします。アタカってこういう子なんだ、こういう関係性って良いな、など改めて知っていただけると、書き手としてはこの上なく嬉しいです。

 どうかお楽しみいただけますように!

 

 寄稿していただいた作品には扉絵を描きました。6枚。

 今回の本は個人誌なので、アンソロのように一般向けの規定に囚われることなく作りたいなという気持ちが最初からありました。わたしにとってバンケツは青春を共に過ごしたコンテンツであり(イヤ重)夢女子としても主人公のキャラクリ可能なゲームが好きな人間としても強い思い入れのある作品です。なので、せめて個人誌では創作独神(≒プレイヤー)の話をがっつりできたら楽しいな、の気持ちが全面的に出た本になりました。満足。

 ゲストとして参加してくださった方はわたしの突発的な「バンケツオンリーやるなら新しく本作りたい!」に付き合ってくれた寛大な方々ばかりで、感謝してもし足りません。この企画をきっかけに新しくお話しするようになった方もいて、無事に発行できて本当によかったなあと思います。

 どれも最高な作品しかないので、全人類読んでね。

 

8/20新刊|昼星と残光|B6サイズ|26P

 

表紙:オリジナル・エンボス・サンバ【クリスタル】

本文用紙:コミックルンバ ブルー

遊び紙:クラフト両更or半更(おまかせ)

 

 印刷はホープツーワンさんです。ギリギリの納期だったので……

 帰省から帰って来た日曜日、1週間後にはイベント当日とかいうトチ狂ったタイミングで新刊を用意する覚悟を決めました。

 実は移動中に「出すかわからんけど何かしら作業はしておこう」と思い表紙だけ先に描いていたのですが、中身を書いている途中で当初予定していた趣旨から大幅に外れ、最終的には入稿日の朝に表紙を作り直すなどしていました。大馬鹿者はここにいます。

 B6サイズにしたのは、予算的にページ数がかさむと発行できなさそうだったからと、当初は挿絵を入れようと思っていたからです。挿絵は次回以降に挑戦します。本当に時間がなかった。

 本文用紙は夏の本なので水色で涼しげにしました!今度はカラー印刷もしてみたいの気持ち(直前までカラー用紙×カラー本文セットを検討していた)(これもスケジュール的に断念)(断念したことが多すぎる)

 本当に時間がなかったので当たり前のように直接搬入だったのですが、当日スペースで段ボール箱を確認するまでヒヤヒヤしていました。無事に頒布できて本当によかったです!

 あと、印刷所の方が直接スペースまでご挨拶にきてくださってびっくりしました。営業努力すごい。ギリギリの納期で戦う際はまたお世話になると思われます、よろしくお願いします。

 本当なら企業ブースで特殊紙や特殊加工の見本を見に行くつもりだったのですが、会場が暑すぎて立ち上がる元気がなく、それがちょっと心残りだったりします。夏のインテックス大阪、あまりにも暑すぎる。次回以降こういった催しに出掛けられる場合、準備はしっかりしていったほうが本当にいいと思います(それはそう)

 

 あとがきにはサラッと書きましたが、ザクロさんの警戒心の高い側面と世話焼きで義理堅い側面には、ザクロさんによる〝身内判定〟みたいな一線が関係してくるのではないだろうか……という妄想からスタートしたのが今回のテーマです。

 なので、当初はザクロ×主人公+イリヤのつもりで書いていました。でも作業中に真骨頂を繰り返し流すなどしていたらやっぱりザクロとイリヤと主人公の〝3人〟の関係でより鮮やかになる2人それぞれへの〝身内扱い〟が書きたくなってきて、最終的にはあの形に収まりました。表題作「昼星と残光」がザクロと主人公2人の話なのは、初期構想の名残だったりします。

 真骨頂では妖怪たちと主人公の関係性が明言されませんが、無印√本筋の「妖怪は人間に強く想ってもらうことで存在することができる」という設定は同じく共通するので、ダブルキャスト作品である以上この部分をぼかしざるを得ないのかな、と勝手に想像しています。その上で、無印から提示されて来た〝前提条件〟を真骨頂時空で満たしている話を書いてみたいなと思いました。

 夏の強い日差しに照らされて、それでもなお輝くような強い光が、いつか思い出という形になってでも誰かの心に残っていたら嬉しい……タイトルにはそんな思いを込めております。お楽しみいただけたら幸いです。感想などお待ちしております!

 

 「渺茫」も「昼星」も夢小説というカテゴリになりますが、こうしてまとめてみると、対照的な描き方をしたなあと思いました。

 「渺茫」はいわゆる固定夢主夢小説になるし、「昼星」は限りなく夢向け自己投影夢小説になるのではないでしょうか。実は、内容云々というより文章作成の時点で意識して書き分けるなどしています。もしかしてこの部分かな? とお気づきになったら感想などで教えていただけるととっても嬉しいです! よろしくお願いします!

 どちらの作品も書き手としては愛着があり、優劣ではなくカテゴリの違いなんだなあと改めて実感しました。

 小説同人誌はいいものです。世界平和に繋がると信じています。

 

 わたしのあやしろさん(※この言い回しが伝わらない場合は「同人女の感情」シリーズの漫画を読んでね!)が同人誌の奥付とかブログに作業BGMを書いてていいな~となったので、今回の作業のお供を載せようと思います。

 

渺茫たる波の彼方へ

 

エメラロタイプ|やなぎなぎ

運命|はるまきごはん・煮ル果実(covered by ヰ世界情緒)

 個人的なアタカの概念ソングです。あとはバンケツのサントラに収録されているBGMや主題歌の一縷の望みをリピートしてました!

 

昼星と残光

 

ビードロ模様|やなぎなぎ

少女レイ|みきとP(covered by ヰ世界情緒)

鳥の詩|Lia(covered by ヰ世界情緒)

why, or why not|片霧烈火(covered by ヰ世界情緒)

 夏の本だったので、夏プレイリストを作りました。

 もうすでにバレていると思いますが、やなぎなぎさんとヰ世界情緒さんが好きです。一生聴ける。きなこ湯の音楽観はやなぎなぎさんとヰ世界情緒さんとMiliさんとjuice=juiceとEROSIONでできていると言っても過言ではありません(さすがに過言だよ)

 あとこれに追加でモノノ怪恋慕、宵闇カレイド、憑きモノ恋灯りをリピートしてました!

 

 ダラダラ書き連ねてしまったので、今後の予定をメモしてそろそろ締めます。

 

千銃士R、グラマスアンソロジー寄稿|1014の日(10月14日)発行予定

千銃士R、2022年ー2023年再録本|昨年に引き続き、二周年にあわせて発行予定

帝國スタア・怜中心小説本、カネブラ・トキシン中心小説本(たぶん共に再録、発行は片方だけかもしれない)|2023年12月24日開催、Rejet作品オンリー「愛執Reel-jet12」参加予定

千銃士R、何かしら新刊を用意するはず|2024年1月28日開催、千銃士オンリー「NOBLE LOYALITY10」参加予定

 

 年明けにはまた別のアンソロが2冊あります!こうして一覧にするとけっこうヤバい!それでは原稿に戻ります!